部下からの質問というのは、
基本的に「業務が前に進むため」にあるものだと思っています。
思っていますが――
世の中には、方向音痴すぎる質問というものが存在します。

ケース①
「このメール、宛先は誰を入れればいいですか?」
内容を見ると
・いつもの関係者
・いつもの案件
・いつもの流れ
はい、前回も同じ人たちでしたよね?
と心の中で100回ぐらい言います。
ちなみにこの質問をしてくる部下、
私より一回り年上です。
ケース②
「この人の文字、汚くて読めないんですけど…私が言っていいんですか?」
…えっとですね。
言っていいかどうかを聞く前に、
- 読めないなら聞き返す
- 読めないなら整理して確認する
という選択肢は、もう人生で何周か経験してきましたよね?
こちらも同じく、年上の部下です。
体感としては
このレベルの質問が続くと、
感覚的にはこうです。
「お腹が空いているんですけど、どうすればいいんですか?」
……食べてください。
最初は正直
「情けないなぁ」と感じることもありました。
管理職としてどうなんだろう、と。
でも最近は、
だんだん諦めの境地に近づいてきました。
そして、ふと思うのです
ここまで細かいことを
安心して聞ける会社って、
もしかしたら
悪くない会社なんじゃないかと。
怒られない
突き放されない
「自分で考えろ」で終わらない
それを良しとするかどうかは別として。
今日も私は、
「それ、私に聞くことですか?」
を飲み込みながら、
「今回はここでいいですよ」
と静かに返信するのでした。
やらはり。

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