■【お客さま対応あるある その3】 ”〜でしょうか”が地雷だった日〜

どうも、「やらはりさん」です。
今日も元気に、電話の向こうの地雷を踏んだ対応です。


ある日のこと。
ちょっとお怒りモードなお客さまからお電話。


お客さま:「お前がこっちの立場だったらどう思う?言ってみろ!」
──さあ、きましたよ。

スタッフ:「私がどう思うかをお答えすればよろしいのでしょうか。」
ここ、丁寧にいったつもりだったんですよ。ほんとに。

お客さま:「そう言ってるだろう。お前バカか!」
うっ…火に油って、たぶんこういう瞬間ですね。


スタッフ:「かしこまりました。私がどう思うかをお聞きしているのですね。私がそれを回答するとお客さまは納得されるという理解でよろしいでしょうか。」
※丁寧に、冷静に、でも心はハムスターの回し車。グルグルしてます。

お客さま:「納得するかどうかはわからないだろう!」


スタッフ:「私がどう思うかをお客さまに求められていて、その回答をしてもお客さまは納得するかどうかはわからないということでよろしいでしょうか。」
──はい、ぐるぐる第2波。

お客さま:「いいから答えてみろ!」

スタッフ:「お答えするのはやぶさかではありません。しかしながら、回答することでお客さまにどのようにお役立てできるのか教えていただけませんでしょうか。なんとかお役に立てればと思っております。」

お客さま:「・・・。その”〜いただけませんでしょうか”やめろ!」


あっ…まさかの
「丁寧語」禁止令 発令。


スタッフ:「では、どのようにいたしましょうか。」

お客さま:「だから、その”〜でしょうか。”をやめろ!」

スタッフ:「かしこまりました。では、お伺いをやめます。」

……沈黙。


と思ったら、急に始まる持論タイム。
語りに語るお客さま。
スタッフは聞き役に徹します。


お客さま:「おい!聞いてるのか!」
スタッフ:「はい、お聞きしております。」

このくだり、10回どころじゃありません。


そして数十ループ後──

プツッ…
電話が切れました。


──静けさが、やさしい。


こうしてまたひとつ、丁寧語の奥深さと、
「聞いてるのか」のループ耐性を身につけてしまいました。

みなさんもご注意ください。
「でしょうか」には、時として爆発物が含まれているのです。

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✔ 感情に巻き込まれない距離感の重要性
タイトルの「しょせん他人事」は冷たいようでいて、
「巻き込まれすぎないプロとしての距離の取り方」として刺さるセリフが多いんです。
今回の「〜でしょうか禁止令」みたいなやり取りにも通じる、
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\ 次回予告 /
中間管理職と部下あるある その1】意思疎通の難しさ

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